2025.4.1
療育サポートセンタークレアを運営されている株式会社ぷれしゃす様の2025年度キックオフセミナーにて、リズム研修をさせて頂きました。
私自身、個人の個性、そのコミュニケーションの取り方の研修は、度々ご依頼いただくことがありますが、社員向けリズム研修は、初の試みでした。
結論から申しますと・・・
企業研修でISD個性心理学のリズムを社員の皆さんに知っていただくことは、個人のモチベーション向上と組織全体の意識向上に役立つことを実感しました。
そこで、社員がリズムを意識できると、どんな効果が期待できるのか?
少しまとめてみました。
◆ 個人的なメリット
自己理解の深化とストレス軽減:
自分のバイオリズム(調子の良い時期、停滞しやすい時期など)を把握できるようになり、「なぜか今日は集中できない」「いつもよりイライラする」といった感情や体調の波を客観的に捉え、「これはリズムの影響かもしれない」と認識することで、不必要に自分を責めたり、焦ったりすることが減ります。
自分にとって無理のないペースや、エネルギーを投入すべき時期を理解し、適切な休息やリフレッシュを取り入れることで、ストレスの軽減につながります。
モチベーションの維持と向上:
「今が頑張り時」「今は準備期間」といった、自分に合ったタイミングで行動計画を立てられるため、無駄な労力を避け、効率的に成果を出しやすくなります。
自分の得意な時期に集中して業務に取り組むことで、達成感を得やすくなり、モチベーションの維持・向上につながります。
生産性の向上と効率的な時間管理:
自身の集中力や発想力が高まる時期を知ることができるので、重要な業務やクリエイティブな作業をその時期に集中させることで、業務の質とスピードが向上します。
苦手な時期には、定型業務や情報収集など、負担の少ないタスクに切り替えるなど、柔軟な働き方が可能になります。
ポジティブな自己肯定感の醸成:
調子が悪い時でも「リズムのせい」と客観視することで、自分自身を否定的に捉えることが減り、自己肯定感を保ちやすくなります。
リズムを活用する経験を積むことで、「自分は自分のリズムで最高の結果を出せる」という自信につながります。
個人的な人間関係の改善(家族・友人など):
リズムは仕事だけでなく、プライベートにも影響します。家族や友人との関わりにおいても、相手のリズムを想像することで、相手の言動をより深く理解し、寄り添うことができるようになります。
◆職場全体のメリット
チームワークの強化と円滑なコミュニケーション:
お互いのリズムを理解することで、「あの人は今、集中したい時期だから声をかけるのは控えよう」「この時期はサポートが必要かもしれない」といった配慮が自然と生まれます。
個人の特性とリズムを考慮した声かけや業務分担が可能になり、無用な衝突が減り、チーム全体のコミュニケーションが円滑になります。
生産性とパフォーマンスの最大化:
メンバーそれぞれの得意な時期やセクションを考慮して役割分担やスケジュールを組むことで、チーム全体の生産性が向上します。
例えば、企画立案フェーズはアイデアが出やすい社員に任せ、実行フェーズは行動力のある社員に任せるなど、適材適所のリズム活用が可能になります。
離職率の低下とエンゲージメントの向上:
社員一人ひとりが自分の調子を理解し、無理なく働ける環境が整うことで、精神的な不調による離職のリスクが軽減されます。
会社が個人のリズムや特性を理解し尊重していると感じることで、社員の会社への信頼が高まります。
リーダーシップとマネジメントの質の向上:
管理職は、部下のリズムを把握することで、より個別最適化された目標設定、フィードバック、育成計画を立てられるようになります。
「なぜこの時期、この部下はパフォーマンスが落ちているのか」をリズムの観点からも理解することで、より的確なサポートが可能になります。
変化への適応力向上:
予測不可能な状況や変化が多い現代において、リズムの概念は、状況の変化に柔軟に対応し、最適なアクションを選択する思考力を養います。
組織全体が「変化は自然なもの」という認識を持つことで、ストレスなく新しい挑戦に臨めるようになります。
ISD個性心理学のリズム研修は、社員一人ひとりのパフォーマンスを向上させながら、組織全体の調和と生産性を高めるための、強力な投資となるのではないかと思います。